様々な都市デザインの取り組み
いくつかの地域で都市デザインの取り組みに力を入れている場所があります。その地域に焦点をあて、紹介していきます。
横浜市の都市デザイン
横浜市では都市デザインとして、自然や歴史などの特色を活かし、歩行者空間やオープンスペースなどの確保と街並みづくりを進めることで個性と魅力あふれる都市空間を形成しようとしています。コミュニケーションできる場所を増やす、緑などの自然を増やす、視覚的な美しさを創っていくなどの目標を掲げています。
現在、都市デザインの取り組みとして好評なのが日本大通りのオープンカフェです。歴史ある日本大通りの空間をさらに魅力的なものにしようというものです。2005年に始まり、2006年も実施しています。開催期間は2006年4月21日(金)〜2006年11月初旬(予定)となっています。店は二つあり、グーツでは焼きたてのパンやコーヒー、アルテリーベでは美味しそうなウインナーやソーセージなどが売られています。夜にはサマーイルミネーションとして、白と青のLEDを使ったイルミネーションが心地よい雰囲気を出しています。
函館市の都市デザイン
函館市の都市デザインは、北海道らしい自然と歴史的な建物が多くあることを活かし、函館らしい個性が豊かで快適な街づくりを目指しています。歴史的財産を活かす、国際性豊かな景観、愛着と文化性を育む景観を形成するなどの基本目標があります。
函館には函館市都市景観条例というものがあります。この条例は「うるおい」や「やすらぎ」など精神的な部分を考え、生活環境の質の向上をテーマの一つとしています。三つの原則と九つの方策があり、行政や事業者だけが問題を解決しようとするのではなく、市民も参加してお互いに協力し合って解決しようと進めていくことを基本として活動しています。
徳島市の都市デザイン
徳島市の都市デザインの取り組みは「うるおい」のある、都市景観も考えたゆとりと安らぎを感じることができる街づくりを目指しています。徳島市は「街づくりデザイン賞」という都市の美化や環境の向上に貢献している建築物に贈られる賞です。
このような取り組みを行うことで市民も都市デザインを考えた意識を持つようになり、個性と魅力ある街づくりを推進しています。デザイン的に優れている建築物や彫刻、看板や道路など幅広い対象となっています。
株式会社都市デザインシステムについて
株式会社都市デザインシステムは基本的には住まいのデザインをする会社です。しかし、住宅だけではなく、コーポラティブ方式という自分達が住むための住宅を建築しようと考えている人たちで組合を作り、家をつくるだけでなく、街という広い次元のシステムを考えています。都市デザインシステムという会社は最終的に住む人のことを考えたより良い住まいを提供することを考えている会社です。
コーポラティブハウスのコンセプトは「住まいは買うものではなくつくるもの」です。住み手自身が創っていくべきという考えのもと、愛着ありデザイナーが作った家よりも価値を見いだすことができるのではないか。このコンセプトから、より良い住まいを目指している会社です。
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